第251章

女の勘、というやつだろうか。島宮奈々未は、天瀬震が何度も口にする“資産運用アドバイザー”に、どうにも嫌な引っかかりを覚えていた。

天瀬震は首を振る。

「わからない。丹羽百郎が死んだあと、そのアドバイザーは辞めて消えた」

「ずいぶん手際がいいじゃない」島宮奈々未は眉をひそめた。

「どういう意味だ?」天瀬震も車を降りる。

「今すぐ自首なんてしないで。まずそのアドバイザーを探して。……あのときの事故、何か裏がある気がするの」

島宮奈々未自身、半ば賭けだった。天瀬震が丹羽百郎を“懲らしめる”つもりだっただけなら、殺すまでやる必要はない。

「奈々、俺はおまえの言うとおりにする」天瀬震は言...

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